「ムカデ男」 感想 センチピードホテル

概要

原題:The One Hundred

製作:2022年タイ

配信:U-NEXT

監督:シャリット・クリリードモンゴン/パークプーム・ワォンジンダ

出演:チャンヤ・マクローリー/マイク・ピラット・ニティパイサーンクン/ベンジャミン・ジョセフ・ヴァーニー/デヴィッド・アサヴァノンド/アンダ・カルティラ・ヨドチャン


コロナ禍のタイで、ホテルでの隔離生活をすることになった人々。だが、そのホテルには人間に寄生し意識を乗っ取るバケモノムカデが潜んでいた。ほどなくしてムカデに食い散らされた遺体が見つかりホテルはパニックとなるが、既にホテルは異常な数のムカデであふれかえっており…


予告編

感想



一見「ムカデ人間」のパチモンか何かかと思いきや、ちゃんとデカいムカデがウジャウジャ出てくる本気の多足類パニックホラー。



北海道にもムカデやゴキブリは一応生息していることになってますが、未だに動物園以外で見た事がないんですよね。もしリアルで野生の彼らを見かけたらまるでUMAでも発見したかのように興奮して撮影しまくると思います。ゲジゲジはこちらでも稀に見かけるものの、素早すぎてカメラに収めることができない。ムカデのスピード感はどんなもんなんでしょうかね。



それはさておき、本作はU-NEXTの紹介文によれば「本国で大ヒットを記録」したそうな。確かに映像を見る限りDVDスルークオリティではなくしっかり劇場公開レベルの美しさ。リアルなムカデの足の蠢きがたまらない。CGばかりでなくちゃんと実物も使ってますから。タイ人はこんなのをみんな喜んで観に行ってたというわけですね。なんと素晴らしい国なのか。日本でも小綺麗なアニメばかりでなく、たまにはこういうキモいゲテモノが大ヒットしないものかなと思います。



状況はコロナ禍で隔離されたホテル内に、妖怪ムカデに寄生されたムカデ男が現れ…!というもの。別に男だけでなく女に寄生してムカデ女になったりもするので、やはり正しくは「ムカデ人間」と呼称すべきモンスターではないかと考えられます。トム・シックスのムカデ人間の方はどっちかといえば人間ムカデですしね。私は見てませんが。



人間ドラマ的にはあんまり面白くなくて登場人物の行く末などどうでもよくなってしまうんですが、ホテル中に蠢く大量のムカデを拝めるだけでもパニック映画として充分お釣りがくるクオリティです。ただ欲を言えば人体に寄生する妖怪とかじゃなく「スパイダー/増殖」のような純粋に強化されたムカデ軍団によるパニックホラーにしてほしかったところではあります。まあ、タイホラーの場合何かしらの民間伝承をモチーフにしていることが多い(気がする)ので仕方ありませんが。





「ムカデ人間」(Amazon Prime Video)



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