概要
原題:Never Saw It Comming
製作:2018年カナダ
配信:Synkronized
監督:ゲイル・ハーヴェイ
出演:エミリー・ハンプシャー/エリック・ロバーツ/ケイティ・ボーランド
行方不明者を捜索している家族をターゲットに、偽りの希望を与えて稼ぐインチキ霊媒師のケイシャ。いつもの仕事を終え、共犯者に分け前を払いながらふとテレビを見ると、失踪した妻の捜索を訴える男ウェンデルと娘メリッサの姿が映っていた。さっそくウェンデル宅を訪問し、金をふんだくって霊視能力を使うフリをするケイシャだったが…
予告編
感想
エリック・ロバーツ主演…と見せかけて別にそうでもなかったアマプラ謎映画。まあいつものことだけど。
どちらかと言えばコメディ寄りのドタバタサスペンス。
原作は「失踪家族」などが邦訳もされているリンウッド・バークレイで、本作の脚本も担当しています。これは確かにリールワンあたりのサスペンステレビムービーとは一味違う出来栄え。
ただ、字幕はいつにも増してクオリティが低くて厄介です。字幕さえちゃんとしてれば結構楽しめる作品だと思うんですが。冒頭でケイシャが息子を探す両親と真面目に交渉している場面でいきなり
「テラバイトなんて意味不明だ」
なんてセリフが飛び出したり、
エリック・ロバーツがテレビに出て行方不明の妻を探してくれと訴えている場面でいきなり
「私はその人に勃起しそうになります」
などと言い出すのでニュアンスを理解するのが結構しんどい…というかムリかも。
話そのものはそこまでややこしくないからまだよかったですが。ケイシャがエリック・ロバーツの奥さんの行方をデタラメ霊視してみたらたまたま微妙に的中(多分)。実は後ろ暗い秘密を持っていたエリック・ロバーツに真相を全て知って脅迫しにきていると誤解され、殺されかけてうっかり返り討ちにしてしまう。そこから行き当たりばったりの隠ぺい工作に走り、まともなんだかアホなんだかよく分からない女刑事に追及され…といった具合。
ケイシャとエリック・ロバーツのバトルはいつになくエリックがエキサイトしていて面白い。ですが、そのあと女刑事がケイシャを疑ってエリックの死体もそのままの現場に連れてきちゃうシーンはいかがなものかと思いました。実は製作者もエリック・ロバーツのファンで、死体でもいいからなるべく長く画面に映しておきたかったんでしょうね。せっかくいつになく面白い死に様を晒してくれたのもあるし、気持ちはわかります。
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