概要
原題:Para Elisa
製作:2012年スペイン
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:フアラ・フェルナンデス
出演:アナ・トゥルピン/オナ・カサミケラ/ルイサ・ガバサ/ヘスス・カバ/シェイラ・ポンセ
卒業旅行代を稼ぐため、ベビーシッターのアルバイトに応募したアナ。だが、ピアニストだという老婦人の面接を受けに行くと、そこにいたのは子供ではなく子供の恰好をした大人の女性エリーゼだった。異様な雰囲気を感じ子守りを断ろうとしたアナだったが、薬を飲まされて意識を失ってしまう。
予告編
感想
邦題的に「人形が生きてる!」怪談系ホラーかと思いきや、生きた人間を人形扱いして遊ぶ方のサイコスリラー。
アマプラ299円。
製造から13年も経ってから日本に入ってきたわりにはそれなりに悪くない出来だとは思います。が、あまりにも無難というか普通すぎてこれといって感情が刺激されませんでした。一応食べられるけど賞味期限はとっくに切れてる感じ。
内容は、子守りのバイトに来た女子大生アナがサイコなピアニストとその娘(大人)に監禁され、酷い目に遭わされるという話。アナが親や彼氏に冷たく、人間的に好印象を持てるシーンが何もないのが痛い。サイコ監禁者の方は「エリーゼのために」を演奏させるためにピアニスト設定にしたのか? 何にせよサイコ母娘のバックグラウンドはほとんど明かされず、それほど意味があるようには感じませんでした。
本当にやばいのはピアニスト老婦人ではなく娘エリーゼの方だったという展開には意表を突かれたものの、どっちにしても貧弱なのであんまり恐怖感はないです。エリーゼがアナの両足をハンマーでボコボコに叩くシーンは「ミザリー」のオマージュっぽくて少しだけテンション上がりましたが、その後でアナの足が映った時に青タンが出来てる程度のダメージだったのは拍子抜け。あんなに叩いてそれだけとは…本当に貧弱だった。やっぱり女性のサイコ監禁者にはアニー・ウィルクスくらいの重量感とフルスイングサイコ感がほしいところですね。
アナのことを必死で探す彼氏のパートも、大体の場所は分かってるんならクソ警察に捜索依頼なんかしてないでさっさと行けばいいのにとしか思えず。そもそもアナは彼氏を疎んじていたのでいまいち応援する気にもなれず、どうでもよくなってしまう。アナと彼氏の人物をもっと好感が持てるように描写していれば普通にハラハラできると思うんですがね。
「生き人形 エリーゼの遊び相手になった代償」(Amazon Prime Video)
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